お酒の種類別に見るアルコールの原価率:ビール

ビール

飲食店でのビールの原価率はどれくらいなのでしょうか。

もちろんお店の種類や銘柄にもよるのは当然ですが、ごく標準的に400mL程度の中ジョッキ一杯を500円で提供するお店のことを考えてみましょう。

最初はこれも単純に、一般消費者と同じようにスーパーで購入して仕入れるとします。

すると、350mL一缶でプレミアム銘柄でも200円程度、一般的な銘柄であれば180円前後が今の相場でしょう。

400mLの中ジョッキであれば350mL一缶では足りないような気がします。

しかしジョッキに注ぐ場合はだいたい3割程度は泡であり、本来の容量はせいぜい300mL程度に過ぎません。

ですので、350mL一缶あれば十分に満たすことができます。

一缶200円としても原価率は40%、180円なら36%です。

ビールジョッキ

もしできるだけ厳密に計算したとして、400mLのジョッキに70%分の280mLを満たすのにどれだけかかるのでしょうか。

280mLは350mL一缶の80%に当たりますから、一缶が180円とすれば280mL分は144円です。

売値は500円なのですから、率としては28.8%になります。

もちろんロスもあるでしょうからここまで厳密にはいかないでしょう。

しかし、一般消費者と同じようにスーパーで仕入れるとしてもだいたい30%から高くても40%程度であることが分かります。

ただ、実際には飲食店では店に出すビールをスーパーで仕入れるようなことはまずしません。

ビールの樽

おそらく20L入りの樽買いとなるのが多いでしょう。

この場合の仕入れ値はだいたい9000円から1万円前後です。

仮に1万円として、280mL分はいくらになるか計算すると140円となります。

意外と、スーパーで個人が購入するのと思ったほどの差はありません。原価率は28%です。

樽買いであってもプレミアム銘柄であればほぼスーパーと同じ割合で高くなることが予想されます。

一方、よくよく考えればプレミアム銘柄では一般的な銘柄と同じ値段で提供しているはずもなく、500円ではなくそれに見合った値段にしているでしょう。

つまり結局のところ原価率は30%程度だと推測できます。

ビール飲み放題

ちなみに飲み放題の場合はどうなるでしょうか。

これもごく平均的に、飲み放題が1500円のお店で、客は平均して4杯程度飲むとします。

1杯ずつ頼めば2000円にはなるわけですから、客としてはお得感があるのは間違いありません。

しかしビールを4杯飲んだところで量としては280mL×4で1120mL、コストは560円に過ぎません。

飲み放題にした分、原価率は37.3%に上がりますが、それでも客からすれば到底元を取るようなことは困難なことが分かります。

現実的には飲み放題はグループでコミュニケーションを取ることが目的となることが多いですから、全員が全員ビールを飲めるだけ飲むわけではありません。

チューハイやサワーはもっと原価率が低いです。また、グループ内には全く飲めないような人もいたりするでしょう。

飲食店としては十分に採算が合うようになっているのです。

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